仕事においてロジカルシンキングは非常に有効かつ生産性を高めます。
KWJトレーニング部長に学ぶ!ロジカルシンキングとは?
皆さんは物事をロジカルに考え、発言し、実践していますでしょうか?もしNoであれば伝えたいことや考えが伝わっていないかもしれません。
会議をしてもボヤッとしたまま次のタスクが不透明なまま終わり後味の苦い経験をしたことはないでしょうか。物事をロジカルに捉え、最適解に導くためにはどのようなアクションが必要なのか?
この記事ではロジカルの本質と実践方法について解説していきます。
ロジカルシンキングとは何のこと?
ロジカルシンキングとは論理的思考を意味し、言い換えればその答え、結論を出すための根拠を明確に伝えられる能力です。
ビジネスの場で求められるのは「創造力」と「問題解決力」の二つ。なぜその答えなのかを創造し仮説を立て、更に根拠立てることで最適解が導かれるということです。
よく頭の良い人という表現がされますが、義務教育の頭の良さは記憶力がメイン。それに対してビジネスでは解決力が重視されます。つまりロジカルシンキングはビジネスの場において有効であることがわかります。
例えば「体重を1kg減らすにはどうしたらいいか?」という課題があるとしましょう。
これをロジカルシンキングを使わずに答えると「運動と食事管理をしてカロリーを制限すればいい」となるわけです。確かに手法は間違ってなさそうですが、納得できるレベルまでには到達しません。ではロジカルシンキングを使うと「まず1kgの体脂肪を減らすには7200kcal消費することが重要だと覚えておきましょう」
次に自分の基礎代謝(1日に何もしなくても消費するkcalのこと)を把握しましょう。ここでは1500kcalとします。つまり単純計算をすると5日間水だけ飲んで過ごせば7500kcal消費するため1kg減らすことは可能となります。
ではもっと現実的な方法で1kg減らす方法について解説します。
食事で7200kcalを消費する方法を考えると、おにぎり一個約240kcalです。つまり1ヶ月間毎日おにぎり一個食べなければ、240kcal×31日=7440kcal。
自然と1kg減る計算になるわけです。仮に2週間で達成する場合、1日あたりおにぎり2個分のカロリーを摂取しないように心がける。ということです。
補足として運動(仮にジョギングとします)で7200kcalを消費する場合は約150kmのジョギングが必要です。1日あたり5kmのジョギングを続けることが必須になるわけです。この食事と運動の話を聞いても、どちらが楽に実践できるか?は一目瞭然。つまり運動ではほとんど痩せることができないという新たな答えも出てきます。
チームに1人ロジカルな人間がいると事がスムーズに進んだり、新しい気づきを得た事がありませんか?ケラーウィリアムズジャパンのトレーニングディレクターの田中謙はロジカルシンキングを発揮し物事をシンプルにクリアに伝えます。
興味のある方は田中謙のトレーニングを一度受けてみるといいでしょう。ロジカルの意味を理解するのにふさわしいと思います。
ロジカルシンキングの取り入れ方
では早速ロジカルシンキングになるための具体的方法とステップを紹介していきます。
①課題の本質は何かを考える
仕事において、なぜその課題が浮上したのかを最初に考えることから始めましょう。例えば昨年に比べて売り上げが30%減少してしまった事実がある際に、どうやって売り上げを通常に戻すかを考えるはずです。
しかしこれでは抽象度が高く、具体的施策が出ないまま終わる可能性もあります。まずなぜ売上が30%減少してしまったのか?時期は関係するのか?単価が落ちたのか?客数が落ちたのか?サービスに変化はあったのか?
何を迅速に改善するべきなのかを洗い出し優先順位付けをすることが大切です。まず起きている現象の理由を紐解いて、本質的に何をどう改善するのかの優先順位をつける作業から始めましょう。
②優先順位項目の根拠を導く
次に各優先順位項目を実施する理由、根拠を明確にしましょう。例えば売上30%減少の理由は、競合他者が自社よりも10%価格を下げていることで価格競争に巻き込まれたとします。
最初に事実確認として競合他者の価格チェックをします。事実である事が判明した後、自社の販売個数を確認し減少しているか否かを確認。
お客様アンケートをチェックすると品質やデザインは他社に負けていないものの、売上減少の理由は価格だけの問題である事がわかりました。
ここまでの情報を入手した時点で自社商品の値下げが実行されるか、あるいは新しい施策を打ち出すと思います。つまり売上が30%減少した問題は、競合による価格競争に巻き込まれた事が本質です。
だからこそ値下げをする施策を自社で取る、もしくは別の切り口で施策を打ち出すかになります。なぜ次のアクションを起こす必要があるのか?の根拠となる情報を持ち合わせておきましょう。
③なぜその答えなのか再度深堀をする
なぜその答えなのかを深堀りする事で、客観的にその施策が妥当かどうかを判断します。
②の値下げを実行する前に、もう一度その施策が妥当なのか?他に競合に負けないための施策はないのか?を考えましょう。②である程度方向性は決まったものの、もう一度あえて否定してみることも大切です。
それでも②の施策を実行するのであればそれでいいでしょう。あとは自己責任の範疇にはなるもののどんな質問をされてもロジカルに答えられるのではないでしょうか。
ここで一つアメリカで起こった実例を紹介します。とある日本のお店がアメリカで明太子を売ろうとしましたが全く売れませんでした。しかしあるひと工夫をしただけで10倍売れるようになったのです。もしあなたが経営者だとしたら、何が問題でどう改善したら売れるようになると考えますか?
実はここにはキャッチコピー、つまり見せ方が関係していました。全く売れていない時は「Cod roe(タラの卵)」と打ち出していたのです。当然アメリカ人は気持ち悪いと批判して食べなかったのですが‥
「HAKATA Spicy Caviar」に変えた途端バカ売れし始めたのです。
更にそれをうまいと言いながら多くの人が食べ続けたのです。不思議なのは商品は全く変わっていないのに見せ方を変えただけで売れたという。これぞキャッチコピー力ですよね。
皆さんもこれから多種多様な課題が発生したり、人に何かを伝える場面があるかと思います。その時はよりロジカルに考え発信、伝授してみてください。
この3つのステップを意識する事で、より伝える力やビジネスマンとしての実績も変わってくるはずです。