KW6PPシリーズ「④5段階の修得」

ケラーウィリアムズの創業者ゲアリーケラーは、自らの経験を通して「成功するトップエージェントには共通する6つの視点」があることを導き出しました。
 
これをケラーウィリアムズでは6PP(Six personal perspective)と呼ばれるトレーニングとして全エージェントの皆様に受講してもらっています。初めに6つの項目を紹介します。
 
①自己研鑽の徹底
②80対20の法則
③ブレイクスルー戦略
④5段階の修得
⑤限界思考からの転換
⑥全ては自分次第
 
この6つはゲアリーケラー自らの視点であり、成果を残す不動産エージェントに共通します。この記事では5段階の修得について紹介していきます。

何事も修得までにはステップがある

 
物事の上達や修得には段階があります。6PP3シリーズで紹介した「ブレイクスルー戦略」ではモデルを見習うことの重要性を解説しました。とは言え、いきなりモデルと同じように課題解決をしたり結果を出すことは難しいはず。だからこそこの5段階のステップを予め理解していることで、迷わず着実にステップアップできるのです。
 
多くの人は結果を早く出したい、障害にぶつかることなくスムーズに事を運びたいと思いがちです。しかしそのような早まる気持ちは時として仇となり、全く逆の結果を招くことになるのです。
 
成果を出すエージェントは、物事を修得するまでの順番を理解し行動するからこそ余計な事を考えずに前進することができます。当然スタートしたばかりの頃は結果が出なくて当たり前。できなくて当たり前。そのように捉えることで冷静さを保ち落ち着いて判断ができるのです。では、実際の5段階のステップをみていきましょう。

成果を出すエージェントは実践している5段階のステップとは?

 

①無意識的不能

最初の段階は「知らない、できない」状態です。
 
車で例えてみましょう。この段階は車という名前も知らないし聞いたこともない、何に使用するのかさえもわからない。全くの0スタートであるということです。
 
モデルの真似を始める時に聞いたこともない集客ツールを使っていたとしたらこの段階に当てはまるということ。つまりこの段階でやるべきことは、まずそれが何ものなのかを知ることから始めます。どういう時に役立つものなのか?ある程度自分の中で理解できるレベルまで調べることが必要です。

②意識的不能

この段階は「知っているけど、できない」状態です。
 
車は知っているし何に活用するかも理解できるが運転することはできない。皆様が運転免許を取得する前の状況と同じですね。モデルが活用しているツールの名前を聞いたことはあるけど使ったことがない状態です。
 
ここでは「できなくて当たり前」と捉え、できるように練習することが重要。失敗する人はこの段階にも関わらずできないことで悩みモチベーションが低下し諦めてしまうことがあります。5ステップを理解していれば、まだ2ステップ目だと自分の立場を冷静に判断することができますよね。

③意識的可能

この段階は「意識すればできる」状態です。
 
車の免許を取り立ての頃を思い出してみてください。しっかり安全を確認し両手でハンドルを持ちながら慎重に運転していたのではないでしょうか。まだ助手席に座る人との会話を楽しんだり、景色をみている余裕はなかったはずです。これが意識的可能状態なのです。
 
モデルが当たり前にできることでも、あなたには意識しないとできない状態。この段階で重要なのは反復して質を高めていくことです。多少できるようにはなったからこそ何度もトライして精度を高めていきましょう。

④無意識的可能

この段階は「意識しなくてもできる」状態です。
 
車を運転しながら会話や景色を楽しんだり、ラジオにツッコミを入れたりと余裕を持って運転することができます。このレベルに到達するとあなたはモデルと同様の結果を出せる状態になっているはずです。
 
ここまでに要する時間は、業種や内容によって変わるため、実際にモデルに質問してみるといいでしょう。この段階に到達するまでにどれくらいの時間を要したのか?もちろん人によって差異はあるにせよ参考にはなるのではないかと思います。

⑤意識的可能+無意識的可能

この段階は「人に教えられる」状態です。
 
車で例えるなら運転に関するポイントや注意事項など、経験と理解があるため伝授することができると言うことですね。何事も人に教えられるレベルになってこそ本当の意味の修得だと思います。次はあなたがモデルとなり、次世代に繋げていく番ではないでしょうか。

まとめ

5段階の修得を心得ることで、かけ離れた存在であったモデルにも徐々に近づけるようになります。成果を出すまでの過程において過度な期待や落胆をせず、正確に現状を把握することで着実なステップを踏むことができるでしょう。
 
次の5シリーズ目では、限界思考との付き合い方を解説します。人間誰もが限界を感じることはありますが、限界とはそもそも何か?そのメカニズムを理解し対処する術を成果を出すエージェントは理解しています。
 
 
6PP次章はコチラ→限界思考からの転換

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