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歴史情緒とハイセンスが融合したモダンシックな街「白金高輪」


港区でも高級住宅街として知られる白金エリアは、富裕層が多く住んでいることにちなんで「シロガネーゼ」という言葉が生まれるなど、セレブリティなイメージで人気が定着。年齢層は40代が多く、また女性の割合が比較的多いのがこのエリアです。白金高輪駅は白金と高輪が交差する地点にあり、2000年に東京メトロ南北線の開業とともに生まれました。皇族邸をはじめ寺院や旧跡が多く非常に治安が良い環境。都心でありながら華やかさだけではない、ゆったりとしたモダンライフが叶う憧れの街です。

金という地名は、室町時代の1400年頃にこの地を開墾した富裕豪族・柳下上総介が大量の銀(しろかね)を所有しており、白金長者と呼ばれていたことが由来しています。江戸時代には高台に大名の下屋敷が多く建てられ、江戸城の拡張工事で八丁堀周辺から複数の寺院が移転しました。そのため江戸の下町風情が残る場所が混じり合っているのが特徴です。最近では、2020年にJR高輪ゲートウェイ駅がオープンし、注目を集めています。

白金高輪駅は区民センターや図書館、ランドマークとなる複合施設「白金アエルシティ」が直結。エレガンスな雰囲気が醸し出される空間には高級スーパー「クイーンズ伊勢丹」が入っており、鮮度や質にこだわったオリジナルブランド食材が人気です。一方で近くには「サミットストア」や「まいばすけっと」といった庶民派のスーパーもあり、白金台駅まで行けばいなげや、マルエツプチ、ドン・キホーテも。高級住宅地でありながら、リーズナブルに日用品をそろえることができます。そのほか、飲食店、美容院、クリニック、薬局などが揃い、昼間はショッピングを楽しむ主婦で賑わいます。また、ザ・レジデンス白金スイートなどハイグレードな介護施設があり、シニア層が多いのもこのエリア。様々な利便性の高さに加え、治安もよく人通りがありながらも閑静で、ファミリーが安心して住めることも最大の魅力でしょう。

南側の泉岳寺駅との間には、「仙洞仮御所(旧高輪皇族邸)」があることで有名です。閑静な住宅街のなかにひっそり残されている「大石良雄外十六人忠烈の跡」「旧細川邸のシイ」をはじめとした文化財や、西側には「白金氷川神社」「覚林寺(清正公様)」など有名な寺院も多数。そのため、三田から白金高輪を通って白金台まで”歴史を巡る散歩コース”として紹介されることもあります。

金エリアには和洋中のおしゃれなお店が点在し、グルメも楽しめます。駅周辺には、パリ発祥のベーカリーブランド「メゾンカイザー」の日本第一号店である高輪本店や、ブームとなったバスクチーズケーキの専門店「GAZTA(ガスタ)」が有名。また、北側の明治通りに抜ける「白金商店街」は、下町のあたたかな風情と活気が薫る細道です。

古き良き風景を大切にしつつ進化していく。きらびやかなだけではないところが白金高輪の最大の魅力かもしれません。