名著から学ぶ!クワドラントを理解しお金を効率よく増やそう

ロバートキヨサキという人物を知っていますか?「金持ち父さん、貧乏父さん」の著者であり世界的に有名な投資家でもあります。彼の書籍の中にはお金の増やし方を4つに分別したクワドラントがあり、お金の流れを分かりやすく解説しています。彼はよくラットレースから抜け出す事がお金持ちになる1番の方法だと言います。
 
ラットレースとは文字通りネズミ(ハムスター)がハムスターホイールを走るかのように、走っても走っても前に進んでいない様を言います。つまりどれだけがむしゃらに仕事をしても、仕組みを知らなければ稼いだお金は支出へと消えていき資産が増えない状態に陥るのです。
 
だからこそお金の仕組み、性質を理解する事でとるべき手段が変わり結果も変わってくるのです。今回の記事ではこのラットレースから抜け出すためのクワドラントを理解し、今日から行動できる方法を解説していきます。

収入を4つに分けたクワドラント、その正体とは?

 
クワドラントはこのESBIの4つの分類されます。左上からEの従業員、その下にSである個人事業主、右上にはBのビジネスオーナー、その下にはIの投資家です。
 
ロバートキヨサキはこの4分類の中の右側に移行する事が成功者と呼ばれる人の仲間入りを果たすと伝えているのです。つまり率先して右側の領域に移動することが重要であることは理解できます。
 
もちろん人によって幸せ感は違いますし、お金だけあれば幸せになれるかと言えばそうでもない研究結果も沢山あります。ただ今回はお金の増やし方と性質を学ぶ一つの考え方として参考にしてみてください。

①全体の80%を占めるE(従業員)

世の中の8割は従業員として働いていると言われています。Eの領域にはサラリーマン、OL、アルバイトのような時給や月給で契約を交わして働くスタイルが基本。この領域では自分で給与を決めることはできず、契約通り働いた時間に対して対価を得る仕組みです。税金面も自分でコントロールすることはできないため、所得が増えても日本の累進課税精度によって高い税金を支払うことになります。
 
つまりこの領域でお金を増やすには、収入と税金のコントロールはできないため支出をいかに抑えるか?ここが肝になると言うこと。会社員で年収を上げる精度や仕組みが視覚化されているのであればモチベーションも高まりますがそうでない会社が多いのです。
 
勤続年数に応じて昇給していく会社もありますが、時間がかる先行き不透明な中で働き続けるのはお金もちにはほど遠いのです。ただし会社の取締役や社長に抜擢された時には業種にもよりけりですが年収は高い傾向にあるためそのポジションを狙うのも一つかもしれません。 

②全体の14%を占めるS(個人事業主) 

全体の14%に値する個人事業主ですが、特徴の一つに自分で収入を決める事ができます。個人商店、フリーランス、医師、弁護士、芸能人、ケラーエージェントが当てはまります。この領域では頑張れば頑張った分報酬が増える仕組みとなり、生活水準を上げるも娯楽を楽しむもスキルを高めるも全て自分の責任です。
 
また会社員と違って時間の使い方は自由です。勤務時間もないので自分のペースで仕事をする事ができます。もっと言えば嫌な仕事は断ることもできますし、無理して人間関係を構築しなくても誰も何も言えません。
 
個人事業では実に多くの業種がありますが、億の年収を稼ぐような芸能人もいれば月10万程度の方とその差は様々でしょう。つまり仕事がなければ売上も0のためリスクと共存します。会社員のように毎月の給与を得ることはできないため軌道に乗せるまではしんどい状態もあると言うことです。
 
唯一会社員と同じなのは労働収入であることです。働いて結果を残した分だけ報酬を得られる。つまり報酬が高くなればなるほど時間を失い忙しくなるのです。

③全体の5%を占めるB(ビジネスオーナー)

クワドラントの右側に位置するビジネスオーナーは全体の4%しか存在していません。ビジネスオーナーは労働収入ではなく権利収入を得ておりESと決定的に違うのは仕組みで収入を得ることです。
 
企業の経営者やフランチャイズオーナーなどがここに当てはまります。自分が働かなくても仕組みで稼ぐ事ができるため時間と経済的自由を手にする事ができます。
 
ESは自分が主体でしたが、Bは自分だけでなく従業員や自分以外のもので収入を得るのです。だったらBに早く移行しなきゃ!と思うのが人間の性ですがそう簡単なものでもありません。だからこそ挑戦する事が大切ですが会社員と比べると初収入を得るまでに時間を要する事がほとんど。
 
会社員であれば契約が決まり次第翌月から給与が振り込まれますが、ビジネスオーナーの場合は仕組みを作り上げるまでにトライアンドエラーを繰り返しながら軌道に乗せていきます。一度仕組みを作って軌道に乗せる事ができれば、前述した通り金銭的な自由度は大きくなりますし税金対策がESとは大きく変わってくるのでお金のコントロールができます。
 
ケラーウィリアムズのエージェントは個人事業主ですが加盟するとこで「B」の領域に値するグロースシェアシステムが適応されます。詳しくは説明会でお話しするので割愛させて頂きますが、SでありながらBを得る仕組みがケラーウィリアムズにはあるのです。

④全体の1%であるI(投資家)

投資家は全体のわずか1%に絞られ、お金を働かせてお金を得る人たちです。金融投資(株式投資、外国為替、先物、仮想通貨)、不動産投資、事業投資(エンジェル投資家)をしている人たちです。
 
特にこの領域の人たちはファイナンシャルリテラシーが高く会社員では知り得ないような情報も多く持ち合わせています。当然税金のコントロールも可能。近年では会社員をしながら投資家になる二刀流も増えていますが、投資家だけで生活するにはかなりの軍資金と資産を要する事は理解できると思います。
 
とはいえ、この領域までくるとラットレースとはかけ離れた立場になりますよね。ロバートキヨサキは投資家になるための通過点としてビジネスオーナーを経験する事を推奨しています。なぜなら金融知識や会計知識が手に入るから。会社の財務諸表を読めることや市場動向を予測する、需要と供給のバランスを理解するといった経営者視点が投資家には必要だと伝えています。

ESからBIに移行する方法とは?

 
では今現在EやSにいる人たちはどうやってBやIに移行すればいいのでしょうか?ロバートキヨサキはE→S→B→Iの順番で移行していく事を推奨しています。
 
例えば今現在Eにいる人たちはSに移行するために副業を始めてみる。インターネットでは様々な副業が紹介されていますし情報は充分にあります。月に1万円でも会社以外から収入を得る事はそれなりの自信となりますよね。
 
Sにいる人たちは、自分以外の従業員やシステムによって収入を得るBに移行する方法を考え行動する。このSからBに移行するハードルは最も高いとされていますが、独学で始めるのではなく、既にBで活躍する知人を見つけて話を聞いてみたり起業家コミュニティに参加することから始めるのもいいでしょう。
 
ケラーウィリアムズのエージェントはこのBの領域に値するシステムが既に存在しているため、人によっては完全にSの活動をやめる人もいますし、Sが楽しくて継続している人もいます。
 
最初にも言いましたがクワドラントは幸福感ではなく、あくまで収入の増やし方や性質を比べたものです。会社員で十分幸せだと感じる人もいますし、お金だけあって不幸せに感じる人も世の中にはいます。あくまでお金は価値交換のツールに過ぎないためお金だけで判断する事は難しいという事です。
 
Bになると付き合う人や環境が変わり投資家コミュニティに参加、誘われる機会も増えてきます。投資家になりたい人はそこから情報を得たり、実践してみるのがいいのではないでしょうか。
  
まずはこの4つのお金を得る仕組みと違いを理解した上で、自分自身がどの方向に進みたいか自問自答してみてください。何をするにも時間と胆力は必要ですが、自分の納得のいく人生にするためは、自分が主導権を握っている事を忘れないでくださいね。

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