KW6PPシリーズ「③ブレイクスルー戦略」に迫る

ケラーウィリアムズの創業者ゲアリーケラーは、自らの経験を通して、「成功するトップエージェントには共通する6つの視点」があることを導き出しました。
 
これをケラーウィリアムズでは6PP(Six personal perspective)と呼ばれるトレーニングとして全エージェントの皆様に受講してもらっています。初めに6つの項目を紹介します。
 
①自己研鑽の徹底
②80対20の法則
③ブレイクスルー戦略
④5段階の修得
⑤限界思考からの転換
⑥全ては自分次第
 
この6つはゲアリーケラー自らの視点であり、成果を残す不動産エージェントに共通します。この記事では、ブレイクスルー戦略を紹介していきます。

成果を出すためのモデルを見つける

ケラーエージェントはモデルを見つけることの重要性を知っています。最初から自分のオリジナリティを出すよりも、自分が手に入れたい成果を達成している先人の真似が効率的だと理解しているのです。
 
野球を例にしてみましょう。もしあなたがプロヒッター(ヒットを量産する選手)になりたいとしたら誰の真似から始めるでしょうか?おそらく多くの人は「イチロー選手」の真似をするでしょう。では、ホームランバッターになりたいとしたら‥ここでは元巨人の松井選手を真似することにしましょう。
 
重要なのは皆様がどのような成果を手に入れたいのかを具体的に自分で理解しモデルを決めることです。ホームランバッターになりたいと思ってイチロー選手の真似をしても辻褄が合いません。(イチロー選手はあえてホームランを狙ってないだけだとも言われていますが)
 
皆様が本当に手に入れたい成果や生活スタイルを明確にし、それを既に達成している人をモデルにすること。モデルを間違えてしまうと当然結果も変わってきます。

モデルを活用することで起きるブレイクスルーとは?

 
0から自分のオリジナルでスタートすることが悪いことではありません。確かにそのまま突き抜けてしまう人も中にはいるでしょう。しかし到達したことのない結果(世界)は自分自身の経験にないため想像する事、プロセスの理解が難しくなります。
 
「人は得たい結果をイメージすることよりも、既に体験してしまった方が再現しやすい」
 
自分1人だけではいずれ壁にぶち当たってしまい停滞することもあります。突破できるエネルギーがあっても突破口が見つからないままではその先の成果には繋がりません。そのためにモデルに習い新しい発想や価値観を示してくれるようなブレイクスルーが重要となります。
 
初めてエベレスト登頂を目指すにしても体力だけでは解決できない事を理解できると思います。何回も登頂したモデルに習い、危険なポイントや休息ポイント、登るペースを示してもらうからこそ前進することができます。自分1人では限界があることをケラーエージェントは理解しているからこそブレイクスルー戦略を活用します。

モデルの条件とは?

定期的に会える人

理想は定期的に相談したり連絡を取り合える関係です。結果を出すまでには必ず障害もクリアしていかなければいけませんが、それはモデルも同じ道を辿ってきています。
 
攻略法、最適解を得るためには常日頃から自分自身のサポーターとなるような環境整備が大切なのです。まずは自分の周りにモデルになりそうな人はいないか?いなければ紹介を得るなどして定期的に会えるモデルを見つけましょう。

同性であること

見落としがちなポイントですが、なるだけモデルは同性がいいでしょう。例えばあなたが男性だとして3ヶ月で10kgのダイエットを決意したとします。誰に相談するでしょうか?
 
理想は男性のパーソナルトレーナーもしくは男性で3ヶ月10kg痩せた経験のある人です。仮に女性で3ヶ月10kg痩せた経験のある人をモデルにするのも間違いではありませんが前提が違う事を理解しておきましょう。体の構造やバランス、筋肉量、生活スタイルが違うため男性のモデルとはまた違う視点になるのです。 

責任を持ち合える関係

責任を持ち合える関係とはモデル自身があなたの結果にコミットしてくれる関係です。あくまで結果を出すのは当事者である本人ですが、結果に繋がる助言や環境整備が重要となります。
 
例えば定期的に報告をし、返信を受け取る。月に1回、2回会ってアドバイスをしてくれるような関係です。モデルから連絡がなかったり進捗状況を聞かれないような関係性ではコミットとは言えません。
 
某大手ダイエットジムのトレーナーとでも言いましょうか。クライアントの食べた物をチェックしながら、太るものを食べた時には強気の喝を入れるなど徹底した関係性を築くことが結果を出す上で重要です。

ここまでの6PP

6PPの1シリーズ目「自己研鑽の徹底」ではとにかくできると信じて前進すること。2シリーズ目「80対20の法則」では手当たり次第やるのではなく重要な20%に集中すること。そして今回3シリーズ目の「ブレイクスルー戦略」では自分1人では限界があるため先人となるモデルを見つけることでした。
 
6PPは全て関連した構成となっており、次に紹介する4シリーズ目「5段階の修得」では今回のモデルの考え方やスキルを学ぶための修得ステップを紹介しています。ぜひこの6PPシリーズを1から順番に読み進めてみてください。
 
 
6PP次章はコチラ→5段階の修得

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